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ソメイヨシノ

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ソメイヨシノの由来は長らく不明だったものの、2007年に遺伝子解析によりエドヒガン系のコマツオトメとオオシマザクラの交配種であることがわかった。

そのためソメイヨシノを作り出すこともできるのだが、狭義のソメイヨシノ、『ソメイヨシノ ’ソメイヨシノ’』は接木でしか増やすことができない。ソメイヨシノの種子には発芽能力がない。根が弱いため挿し木で増やすこともできない。通常ソメイヨシノの台木にはヤマザクラが使われ、ソメイヨシノの脇芽が伸びているように見えるのはソメイヨシノではなくヤマザクラである。つまり狭義のソメイヨシノは、全て人為的に殖やされたもので、一本のソメイヨシノのクローンということになる。


全てのソメイヨシノがクローンという、このことが全国で一斉に開花するという日本独自の風情に一役買っている半面、交配により新たな耐性を得ることができないというソメイヨシノの弱さでもある。

ソメイヨシノはとにかく弱い。害虫駆除が欠かせなかったり、せっかく植えても排ガスに負けて枯れてしまったりと、コストがかかる。それでもソメイヨシノでなければいけない理由というのがある。葉が出るよりも前に花が開くというエドヒガンの性質、オオシマザクラの大きくて整った花弁。ソメイヨシノはこの二つの重要な性質を併せ持っている。


サクラは本来丈夫な品種で、日本三大桜は全て樹齢1000年を超える古木であり、老木であっても綺麗に花を咲かせる。それに対してソメイヨシノの寿命は60年といわれている。台木のヤマザクラの根がソメイヨシノの根に置き換わると、腐朽菌に犯されてしまうのだそうだ。


今日、戦後に植えられたソメイヨシノの多くが寿命を迎えている。全国各地でソメイヨシノの植え替えが行われているのだが、害虫に弱い、寿命が短いなど、コストのかかるソメイヨシノは嫌われ、ソメイヨシノの親である「コマツオトメ」やエドヒガン系の他の品種に植え替えられるところもあるそうだ。そうなると桜前線も輪郭がぼやけたものになってくるのかもしれない。

ちなみに「サクラ切る馬鹿」などといわれるが、これは『何があってもサクラの枝は切るべきではない』という意味ではない。サクラは切り口の処理を丁寧に行わなければ腐りやすく、剪定が難しい。ソメイヨシノでも正しい剪定を施せば寿命が延ばせることが知られている。

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Author:じょなさん
元バックパッカーの引きこもり、世界に飛び出す引きこもり。当初は役立つ情報を、と思っていたんだけど自分の興味しか書けないね。

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