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「政治的に公平であること」

そみみ話ぬ


くマスコミ批判を耳にする。インターネットスラングで「マスゴミ」なんて言うらしい。このセンスはあまりにも微妙だと思うのだが、まあ言語感覚は人それぞれだ。

本の場合、諸外国と比べてマスコミへの信頼度が極端に高かった。ここに来て急激な低下を見せているが「政治的公平さ」が保たれているか、あるいはいたか、は諸外国と比べても大差ない。質が落ちたわけではない。結局、マスコミなんてそもそも「政治的公平さ」が保たれていないもので、マスコミ批判はマスコミに対する期待だ。「マスゴミ」を連呼する連中はマスコミに「政治的に公平であること」を期待しているということになる。

れでも、自らを公明正大、中立であるなどと言える組織など宗教法人以外に存在しえない。アメリカ人がカトリックの中立性を信じるように、日本人が報道に「政治的に公平であること」を期待しているとすれば案外合点がいく話ではあるが。

道が政治的公平さを保てないことは、各国のニュースを聴いてみればわかる。NHK、CNN、BBC、IBN、AlJazeera。どれをとってもひとつのニュースを全て違う角度から映し出す。想像に違わずイランなんかのニュースだと立ち居地が極端に割れる。面白いのはインド、ヒンドゥー教国でイスラム過激派に苦しめられている国だが、アメリカが絡むと中東の側に立つことも多い。

こからは民放の脆さの話になる。アメリカでは近年、マスメディアの質の低下が指摘されている。アメリカではIT、つまりインターネットとテレビの多チャンネル化で、新聞、放送の競争が激化した結果、マスメディアは「政治的に公平であること」よりもエンターテイメント性を追求した報道へのシフトを余儀なくされた。有名な話だがシアトルからは新聞がなくなった。

局民放である以上、消費者の需要を無視することはできないということだ。つまり歪んだ報道は消費者の需要であるし、マスコミを批判するのはお門違いだろう。日本の場合の民放は意外と守られていて、ライブドアの事例のように後発が入り込みにくい構造になっている。それが良いか悪いかは議論の分かれるところだろうが、新聞もテレビもこれから競争が厳しくなっていくことは間違いない。

るとニュース解説のような番組がもてはやされるようになる。わかりやすい、わかりやすい、と考え方まで教えてもらい、何も考えずに済むものだから次の日には思い出せない。中国がインチキしていることだけはわかる。でも、実際にはそんなに単純じゃない。中国にしかできないインチキだと知れば、国力のなせる業だという意見だってあるだろう。中国が負っているリスクまで読み解くことができれば、インチキじゃない戦略だ、そんなのただの言いがかりだという意見もあるだろう。

費者のリテラシーは無視。思考停止してマスコミの批判だけをしているとすればまさに他力本願。だったら文句たれずにマスコミにお布施をして、手を合わせていたほうが報道の質は保てる。少なくとも宗教と同等の中立性は保てる。アメリカの事例を見ているとそう読み取れる。

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Author:じょなさん
元バックパッカーの引きこもり、世界に飛び出す引きこもり。当初は役立つ情報を、と思っていたんだけど自分の興味しか書けないね。

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