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ミャンマー人の名前

ミャンマー人の名前のつけ方

ミャンマー人は苗字を持たないという話は有名。しかも自分の意思で名前を変えることができる。つまり、苗字がないので結婚によってどちらかの名前が変わるということはないが、例えば人生の転機などに自分で名前を変えることができ、その際に行政上の手続きはない。行政上の手続きが無いというのはさすがに今後変わっていくのではないかという気がするが。

一方で敬称、○○おじさん、○○先生、○○将軍といった称号が名前の一部のように用いられている。例えば国連事務総長を経験したウ・タントでいえば、ウは男性に対する敬称で、名前はタントである。つまりウ・タントはタントさんという意味だが検索してみるとウィキペディアでもウ・タントが記事名になっている。このタントというのはミャンマー風に発音すれば「タン」になるらしい。写真も残っているような時代の偉人がこんな短い名前だと、我々としてはどうも落ち着かない。

ウ・タントの例に見られるように、ミャンマー人の名前はかつては1音節が基本だったそうだ。しかも苗字が無いわけだから、昔のビルマ人はヌーとかスーとかチーばっかりだったということになる。それが1890年代くらいからじょじょに長くなったということらしい。この現象は西洋の影響と片付けられることが多いが、タントミント(Thant Myint-U)という学者は違う見解を示している。彼によれば、ミャンマーが大英帝国に組み込まれる以前、身分制度が残っていた王国時代には身分、出自を表わす尊称が苗字のような役割を持ち、世襲されていたらしい。身分制度の崩壊のために、不本意ながら、名前が極端に短くなってしまったということのようだ。その後、さすがに不便だったのか少しずつ長くなっていったそうだ。

例をあげれば、アウンサンスーチーは4音節。彼女の父、アウンサン将軍は2音節、祖父母はファとスーで1音節なのでだんだん長くなっているのがわかる。アウンサン将軍の娘、アウンサンスーチーの「アウンサン」は父から、「スー」は祖母、「チー」は母から取られている。親から名前をもらうというのは流行しているらしいが、厳密には苗字ではない。アウンサンスーチーは、勘違いされがちだが、性を含まない、区切る場所のない個人名である。しかし外国人と結婚したり、外国に移住する場合には、名前の中の家系を象徴するような部分を苗字とすることもあるらしい。アウンサンスーチーで言えばアウンサン・スーチーといったところだろう。たしかに、我々にしてみればこのほうがすっきりする。

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元バックパッカーの引きこもり、世界に飛び出す引きこもり。当初は役立つ情報を、と思っていたんだけど自分の興味しか書けないね。

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