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英語の勉強に関して私見などをまとめようと思う




英語の勉強法についてわざわざ訪ねてくるような人は短期集中で習得したいと考えている人か、そうでなければ聞き流して楽に覚えられたら儲けもんだと考えている人のどちらかだ。後者はつまりスピードラーニングはどうなのっていう質問。ぼくはどちらにも否定的。

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長いスパンで考えよう

英語は根気。「英語を教えて」とか、「どうやって勉強したの」なんて聞いてくる人はだいたいが、当たり前と言えばそうなんだけど、英語学習意欲に燃えている人ばかりで、そしてこういう人は挫折フラグがびんびんにたってしまっている。目標とするレベルに到達するまで4、5年はかかると覚悟をしてまずは落ち着きなさい。具体的に分からないところを聞いてくれるのはかまわないが、教えてと言われて教えることなんかない。自分で覚えるしかない。

あるいは「今後わたしとは英語で会話してくれませんか」とお願いするのは良いと思う。お互い片言で英語が出てこなかったとしても、何かのフレーズが出てこなかったことを覚えていればたまたま使えるフレーズに出くわしたときにすっと入ってくる。

聞き流すタイプの教材について

聞き流すタイプの教材は眉唾。そのスタイルで英語を覚えたと主張する「体験談」が嘘だとは言わないけど、あれは特殊能力だと思ってる。「子供なんかは聞くだけで英語を覚えてるんだから、聞き流して覚えるというのは理にかなっている」と主張するひとも居るけど、あれはシチュエーション、相互のやり取りが重要。運転しながら聞き流すだけだとか、意味も分からずドラマを見てるだけで英語がしゃべれるようになるとは思えない。

ドラマ、アニメならシチュエーションがあるので見てるだけでだんだん理解できるのではないかと思うかもしれない。それでも、全く無意味とまでは言えないにしても、無理でしょう。大人が子供に話しかけるとき、または英語話者が非英語話者に話しかけるときもそうだが、はっきりと発音記号の通りに発音する。それで子供はフレーズや単語を覚えるが、大人同士の会話では正しく発音されない。文脈によって同じ単語でも発音が変わる。ほとんどが予測変換のようなもので会話が進む。だからドラマやネイティブの会話で単語を覚えることなんて不可能。子供番組からはじめるというならアリかも知れないが、それが面白いと思えないならばはっきりと発音してくれる教材の方がいい。ドラマ、アニメを教材に選ぶのはそもそもモチベーションの維持を重視するからであって、それほど効率的ではないのだから。

端的に言えば、英会話は圧縮された英単語でやり取りする。だから聞いた側が復元しないと単語にならない。単語の部分部分しか発音していないのだから知らない単語が聞き取れないのは当然。はっきり言って知っている単語すら聞き取れない。知っているフレーズしか聞き取れないと思っていいと思う。どれだけ耳がよくても知らない曲ではイントロクイズに勝てないのとおなじこと。

日本人は自分がどれだけ国語の勉強をしてきたかを忘れている

日本人はみんな、小学校で1030時間、中学校で290時間の国語の授業を経験する。これはもちろん日本語の話だが、英語でも大差ないでしょう。日本に生まれれば日本語が出来るようになるというのは正しいと思う。だけど積極的に母国語の勉強をしなければ文学作品や学術論文は読めないし、ややもすれば新聞すら読めないかもしれない。小難しい映画なんかも楽しめないかもれない。母国語は言うほど勝手に覚えたわけではない。すぐに言葉を覚えるといわれる子供ですら散々勉強してから太宰治が読めるようになるんだから楽して覚えるなんて無理。ネイティブだって耳だけで覚えているわけじゃないということがいいたい。聞き流して覚えようなんて虫が良すぎるでしょう。(※ただし、例えば学校で正攻法の学習をしながら家では映画を聞き流すという場合は相当な効果が得られると思う)

英語なんて留学すれば、または英語圏に暮らせばすぐに覚えるなんていう人が居る。確かにぺらぺらになるとは思うけど、じゃあそのぺらぺらは我々が日本語を自由に操る程度に洗練されているかというと絶対にそんなことはない。ネイティブの小学生がぺらぺら英語をしゃべっているけど、彼らは新聞が読めるのかというと疑問だという話。

ひとくちに英語習得といってもベクトルによってまったく別のスキルを要求される。TOEICで900点とれればたいしたものだが、それでもTOEIC900点のほとんどの人は字幕無しで映画は見れないと思う。一方で新聞はすらすら読めるかもしれない。以前 NHK world でモーニング娘。の野中美希さんが英語をぺらっぺらしゃべっていて、とくに発音がきれいなので相当しゃべれるのかと思って調べてみたら英検2級、TOEICは795点なので逆に衝撃を受けた記憶がある。考えてみれば当然中学生はビジネス英語など使わないのだが、だけど野中美希ちゃんはテレビ番組を字幕無しで楽しむことくらい出来るかもしれない。

字幕無しでマイ・リトル・ポニーを見るのと、学術論文を読むことは全く別のスキルが要求され、そして同程度に難しい。独学のしにくさを加味するとマイリトルポニーの方が圧倒的に難しい。ちなみにマイリトルポニーは相当に難しい。マディソン郡の橋なんかの恋愛映画を字幕無しで見るほうがずっと簡単だ。

ネイティブの小学生の語彙数が1万くらいといわれる。小学生の1万と比べると偏りがもちろんあるが、日本の一流大学に通う大学生の語彙力とほぼ同じだとおもう。日本の大学生の方が少し弱いかなという感じ。日本の大学生はそれでも全然しゃべれない。日本の大学生は英語でケインズやロックを読んでいるかもしれないがぜんぜんしゃべれない。ネイティブの小学生はもちろんぺらぺらだけど、だけど小難しい文学作品や評論なんかは読めない。これは日本の小学生が資本論を読めないのと同じ。

映像作品で楽しく勉強する

英語学習は長期的視点で考えるべきというのがぼくの見解。効率は二の次でモチベーションを保てる学習法を選択しなさいという意味なので、映像作品で勉強というのはおすすめできる。ただジャンルによって向き不向きがあるので注意。

映像作品といっても全く意味が分からないのでは面白くない。それに先に述べたように、聞いているだけで英語は覚えられない。すくなくともぼくはそう考えている。子供向け番組ならいいかもしれないがそれならNHK教育にもっといいプログラムがありそうだ。

ちなみに「子供向け番組ならいいかも」というのはほとんど幼児向けの番組のことを言っている。子供向けのアニメではすでに圧縮された英単語で会話が進んでいく。何度でも言うがマイリトルポニーは相当に難しい。

マイリトルポニーの難しさは新しい言葉が多いことにある。あとAJがくっそ訛ってて何言ってるか本当にわからない。これはTOEICや英検方面で全く役に立たない英語だと思う。マイリトルポニーはとにかく人気があってフル・スクリプト(台本)がネットで拾えるというメリットがあるが、それでも難しすぎる。賞味期限が短そうな表現も多い。はっきり言ってお勧めできないが生きた英語なのは間違いない。

そこでぼくがおすすめしたいのは、日本の作品を英語字幕で見ること。音声は聞こえないようにして、良くでる単語、フレーズは拾ってメモっていく。意味が分からなければ音声をオンにすれば答えを拾える。ボイスだけオフに出来るイコライザーが使えるプレイヤーがあるとBGMや物音、SEは楽しめるので調子がいい。ただ英語の発音を完全にスルーしてしまうというデメリットがある。英語作品を英語字幕で見ればいいではないかという意見もあるかもしれないが、しゃべっている台詞の通りに字幕がついている映像作品というのはほぼ存在しない。つまりどの道何を言っているかなんかわからないのだ。それに日本語から翻訳された英語字幕には日本人にイメージし辛い口語表現が少なくなっている。

こんなやり方は、たしかに最短距離ではないかもしれない。でもモチベーションが保てるならそれが一番だし、気づけはフレーズ、言い回しのデータベースがあたまのなかに出来てくる。これは英語イディオム(熟語)というよりももっと低次元、抽象的な意味でのフレーズ。予測返還のためのキーワードのようなもの。このデータベースが出来てくれば、たとえば空耳アワーに出てくるオナニーはほぼ全てが all I need だということに気が付く。さっきからぼくが言っているやれ英会話は予測変換だ、やれ単語は圧縮だなんていっているのはまさにこの雪見オナニーのことだ。

ボキャブラリー至上主義は挫折フラグ

単語が全てだっていう人もいる。確かに語彙を増やすことの瞬発力は侮れないが、すぐに息切れをする。例えばひと月後に試験を受けるんです、なんていう人は単語を詰め込むという勉強法は有効だと思う。でも長期的に見たら、挫折コースだと思う。

ここでいう「単語を詰め込む」というのは、英単語から日本語の意味を連想するという訓練を繰り返すことを言っている。この勉強法は息切れをする。これによって長文なんかも読むには読めるようになった気になるが、単語に対する理解が全く入っていない場合が多い。「読むのは得意なんだけど……」なんてことを日本人は良く言う。読むのはできるけど聞き取れない、会話ができないんですという主張。これをいう人は案外朝刊を読みきるのにまる三日とかかかる人で、「読める」とはいえないんじゃないかと思う。

英単語を正しく覚えるためには日本語から英単語と、その単語の共起表現を同時に覚える訓練をする必要がある。ネイティブは単語を正しく発音していないのにどうやって聞き取るかというと共起表現がカギになっている。あとはアクセントもだけど。共起表現なんて言われてもよくわかんねーよなんていう人もいるかもしれないが、簡単に言えば、単語を辞書で調べたときに必ず例文を拾って単語帳にまるまるメモしなさいということを言いたい。単語ではなくて例文を覚える。日本語の文章を先に読んで、それから英語の例文をまるまるっと暗唱できるように訓練する。目前に迫った試験対策には非効率だが、これは長期的に見て息切れしないやり方だと信じている。

例えば responsibility は entail するものだとか admittance は gain するものだ、といったことを覚えておかないといずれ壁にぶち当たり挫折するのだといいたい。読む聞くばかり、つまりインプットの勉強ばかりしてきた人はいざ英文を書こうとすると自分でも驚くほど前置詞が選べないなんてことがある。日本語から英語の例文を想起するという訓練は独学でできるアウトプットの訓練になりうる。

長期的ヴィジョンで、無理のない範囲でバランスよく

映像作品の、特にぼくの場合はアニメの英語字幕で英語を覚えるという学習方法はすごく楽しくてほとんど苦痛でなかった。最初のうちは台詞ごとに一時停止して単語を調べて、メモっていたものだが、気がつけばほとんど調べる単語なんかなくなった。ただやはり、効率のいいやりかただったとは思えない。新聞的な英語長文も読むべきだったし、作文もするべきだったし、リスニングもするべきだった。これらを同時進行していれば、英語学習の効率はうんと上がったのだと思う。効率を考えた場合に、とにかく同時進行は重要だと思う。ただ、そうしたノルマに縛られた効率的な学習をした場合に、ぼくはモチベーションを保てたのかと考えるとなんとも言えない。英語学習に関してぼくは一度挫折した経験があるだけにモチベーションの維持を重視している。TOEICが目標というわけでもなかったし、これでいいのだと思う。

TOEICで点数を取りたいならもっとも効率の良い勉強法は書店にいくらでも並んでいると思う。だけどTOEICで900点を取ったってそれだけでは英作文はろくにできないし、字幕なしで映画を楽しむことなんてできない。ニュースならなんとか聞けるかなという程度。旅行先で知り合ったアメリカ人と意思の疎通ができるし、すごく楽しいし、英語をしゃべっている自分に酔ってしまうのだが、彼らがネイティブ同士でしゃべっている会話が全く聞き取れなくて落ち込む。そんなレベル。それって自分が思い描いていた英語の出来る自分とは違うのではないかと思う。もう少し長期的なヴィジョンで英語ができる自分を目指したい。目指しましょう。

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じょなさん

Author:じょなさん
元バックパッカーの引きこもり、世界に飛び出す引きこもり。当初は役立つ情報を、と思っていたんだけど自分の興味しか書けないね。

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